関東のローカル和菓子「すあま」について解説します!

和菓子辞典

あまり知られていない?「すあま」とは?

「すあま」とは、上新粉で作られた餅菓子のこといいます。東日本の和菓子屋さんにいけば、よく売られているもっちりとした和菓子。甘さ控えめなので、甘いものが苦手な人でも食べやすいですよ。関東を中心とした東日本で、よく食べられているローカルな和菓子のため、西日本ではあまり知られていないようですね。
表面は薄い桃色で、中が白色、まるでかまぼこのような見た目です。「すあま」を知らない人がみると、かまぼこ?と勘違いすることも少なくはないようです。紅白のイメージが強い「すあま」は、縁起がいい食べ物として人気があります。

「すあま」は江戸時代生まれ

一説によると、「すあま」は江戸時代に生まれた和菓子と言われており、東京の木場が発祥の地とされています。餅菓子ですが、硬くなりにくく、日持ちのする和菓子として親しまれてきた歴史があります。
なぜ「すあま」と言われているのかというと、甘さが控えめにされていることから「薄甘い」が転じて、「すあま」となったと一説にあります。

また、紅白の色合いで作られていることの多い「すあま」は、関東では縁起が良いとされ、縁起担ぎとして「寿甘」と当て字で表記されることもあり、結婚式や七五三などのお祝い事に使われることが多いそうです。

意外にかんたん!「すあま」の作り方

和菓子は職人がいるほど、作り方が難しそうに感じますが、「すあま」は以外にも自宅で作ることが可能です。材料は、上新粉、砂糖、食紅、塩、片栗粉、熱湯と大抵の物が家にある身近な材料で作ることができます。

続いて作り方ですが、上新粉に砂糖をまぜて、そこへ熱湯を入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜます。混ぜたら、濡らしたさらしを敷いた蒸し器に流し込み、30分蒸します。餅状になったら、耐熱ボウルにうつし粗熱が取れるまで潰していき、濡らしたさらしの上で艶が出るまでよくこねます。棒状に丸めたら片栗粉をまぶして、ラップを敷いた巻き簾で巻き、冷蔵庫で1時間寝かせれば完成です。
トータル時間はかかりますが、手順は簡単です。

「すあま」の美味しい有名店を紹介

スーパーでも売られている「すあま」ですが、やはり和菓子屋さんの「すあま」に勝るものはありません。東京で美味しい「すあま」が食べられる有名店をご紹介します。
「柏屋菓子店」(中央区銀座)和菓子は高いイメージがありますが、柏屋菓子店さんは、リーズナブルな価格で本格和菓子がたのしめます。

「元祖塩大福みずの」(豊島区巣鴨)巣鴨地蔵通り商店街にあるだけあって、常にお客さんが絶えない人気店です。

「志ら井」(大田区南蒲田)嘉永元年創業、江戸時代から続く老舗です。「すあま」の歴史とともに長年親しまれてきた和菓子屋さん。美味しくないはずがない!
足を運べない方でも、最近は受注を受けて作りたてを発送してくれる通販もあるので、ぜひ利用してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました