ぜんざいの歴史について
ぜんざいの歴史には諸説あります。1つは、仏教用語である善哉が由来していると言われています。善哉は、すばらしいを意味する言葉です。一口食べた僧侶が、そのあまりの大美味しさに、思わずぜんざいと叫んでしまったそうです。それから、ぜんざいが誕生したのです。
そして、もう1つは出雲地方にある神在餅が始まりとする説です。
旧暦の10月には、出雲では神事である神在祭がおこなわれます。その神在祭で出された神在餅が訛って、やがてぜんざいとなっていったそうです。
どちらの説が最初なのかは定かではありませんが、ぜんざいを食べるときには、その歴史を感じてみるのもいいのではないでしょうか。
ぜんざいの作り方について
ぜんざいを作るときには、まずは小豆を軽く洗って、水をたっぷり入れた鍋で煮ることが大切です。煮たったらゆで汁を捨てて、再び水を入れて煮ます。そして、約3回ほど繰り返したら、今度は小豆全体がかぶるぐらいの水を入れます。そして、アクを取り除きながらコトコトとじっくりと煮ます。簡単に小豆がつぶれたら完成です。
小豆だけを鍋から取り出して、グラニュー糖と塩をお好みで入れます。
10分間ほど弱火で煮たら、ゆで汁を入れて、そこから更に20分間煮ます。
そして、別に焼いていおいた餅を器に一緒に入れて、善財は完成です。
ぜんざいの名店「かさぎ屋」
老舗の店で、ぜんざいの素朴な味を楽しみたいときには、京都府京都市東山区桝屋町349にある「かさぎ屋」がおすすめです。
大正3年に創業された老舗の店で、かつてこの店を訪れたなかには、画家竹久夢路もいたそうです。
そして、ぜんざいの魅力はなんといっても、小豆のほどよい甘さです。「かさぎ屋」は、素材にも強いこだわりを持っていて、使われている小豆は丹波の名産小豆です。
滑らかな喉ごしと、香ばしいお餅の香り。そして、口直しにと山椒の実をかじれば、またもや違った味わいを感じることができます。寒い日には、ほどよい甘さで体を暖めてはいかがでしょう。
ぜんざいの名店「月ヶ瀬」
昭和元年に創業されてから、地元の和菓子ファンをすっかりと虜にしてしまいました。ぜんざいは、温かいものも、冷たいものも食べることができて、暖かく温もりに満ちています。
やや甘めが強いのが特徴です。
月ヶ瀬では、使われている素材すべてを丹念に調べ、一から手作りしています。
更に、月ヶ瀬の特徴はそれぞれにあった小豆を使用しているので、相性はぴったりです。
ぜんざいは、小豆そのものの味わいを楽しむことができるので、丹波産の最高級大納言の丹波春日大納言小豆を使用しています。
京都府京都市中京区河原町通4条上ルニ筋目東入ル米屋町378に店をかまえ、地元の人に愛され続ける逸品を食べるのもいいのではないでしょうか。
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