もちもち食感♡わらび餅を解説!歴史から作り方、有名店まで紹介♪

和菓子辞典

食感が魅力のわらび餅は何からできているの?

ふんわりときな粉と黒蜜がかかったわらび餅。
お餅や寒天などとも異なる、独特のもちもちプルプルとした食感が魅力の和菓子です。
わらび餅は蕨の根から取れる本わらび粉のデンプンがその独特の食感を作っています。
この本わらび粉の精製には非常に時間と手間がかかります。

蕨1本から採取できるその量はたったの5%程度。
このため、本わらび粉を使用したわらび餅は希少で価格もやや高めでもあります。
ですので、現在、わらび餅として販売されるものは本わらび粉ではなく、一般的に芋やレンコンなどのデンプンを使用していることが多いです。

わらび餅が生まれたのは平安時代?!

わらび餅が誕生したのはなんと平安時代のことです。
平安時代に天皇であった醍醐天皇もわらび餅を非常に愛していたと言われており、わらび餅に「太夫」という位を与えたという逸話も残っています。
当時からわらび餅を作るには手間が非常にかかるため、その味を口にできたのは身分の高い貴族だけだったそうです。
また、当時は今とは違う形をしていたとされ、現在のような形になったのは鎌倉時代とされています。


本わらび粉は奈良県が産地です。
このため、京都や奈良といった関西地域でわらび餅は好まれており、茶の湯文化が発展すると共により洗練した茶菓子として重宝されるようになりました。
しかし、江戸時代には本わらび粉の生産が激減…。
低価格なデンプンで作られたわらび餅が主流となりました。

わらび餅ってどうやって作るの?

わらび餅の作り方はとっても簡単です。
熱したデンプンに砂糖や水を加えて冷やし固めれば出来上がるので、材料があればおうちでも手軽に作ることができるスイーツです。
本わらび粉ではないデンプンで作ると、白っぽい色味のものが出来上がりますが、本わらび粉を使用して作ると、その見た目はなんと灰色~黒っぽい色味になります。


本わらび粉とそうでないものでは価格がかなり違いますが、口の中で溶けていく舌触りは全く異なります。
特に出来立ては驚くほど美味しく、そのおいしさを知ってしまえば、頻繁に自宅で作って食べたくなるほどです。

関西で味わえるわらび餅の有名店

わらび餅の原料である本わらび粉の産地である奈良県。
奈良県からも近い場所にはわらび餅の美味しい有名店もたくさんあります。

・ぎおん徳屋/京都

花見小路にあるお店で、国産の本わらび粉と和三盆糖を使用して作ったわらび餅を味わうことができます。

・笹屋昌園/京都

龍安寺近くにある有名店と言えばこちら。予約必須のお店でもあります。

・isshin/大阪

様々な味のわらび餅を楽しむことができるお店です。わらび餅を使ったドリンクも味わえるのもここならではです。

・千壽庵吉宗/奈良

奈良でもっとも有名なわらび餅のお店と言えばこちら!優しいくちどけがあなたを魅了します。

今回は関西地域のみに絞りご紹介しましたが、他の地域にも有名店はあります。
気になるお店のその味をぜひ楽しんでみてくださいね。

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