大福の起源やおすすめのお店、レシピを紹介!

和菓子辞典

大福の起源はいつから?

大福の前身にあたる食べ物は室町時代の鶉餅(うずらもち)から始まりました。塩で味付けした塩餡とエンドウとよもぎを混ぜた皮を使っていて、餅の中にはたっぷりと餡子が詰め込まれて1つ食べるとお腹がいっぱいになることから大腹餅とも呼ばれていました。餡の中には多くの塩が使われて鶉の卵のような形をしていました。
江戸時代の明和に未亡人が江戸で大腹餅を小さく平らな形にして食べやすくして改良し売り出されました。寛政紀に入ると砂糖で味付けされた甘い餡子が入るようになり、もちを焼きながら売っていました。


吉田松陰は大福餅が好物でした。吉田松陰の思想や私生活が書かれた研究「松陰世話」の中で唯一の楽しみは勉強の合間に大福を食べていたと記されています。当時は1個4文(70円ほど)でした。少しでも書物を多く買うために江戸に遊学中の長州藩邸ではご飯を炊いてもらい、梅干しと味噌だけの質素や食生活をしていました。2014年に放送されていた大河ドラマ「花燃ゆ」では松陰が小田村伊之助に大福餅を勧めて2人で食べるシーンがあります。

和菓子の中でも大人気の大福!

2016年の和菓子に関するアンケート調査では、和菓子は好きですかの質問に対して82%の人が好きと答えていました。男女別では女性が87%、男性が77%と女性の多くが和菓子を好んでいます。大福の中でも豆大福が好きな割合が全体の44%、いちご大福は56%という結果で、大福は好きな和菓子の上位にはいっています。


大福をモチーフにしたキャラクターが2017年に誕生しました。5歳の男の子で「大福くん」といい江戸時代から続いている老舗和菓子屋「好福堂」のキャラクターです。大福くんの他にも親友の豆大福くんや大福くんが好きないちご大福ちゃん、父親の包もちおや母の包あんこなどのキャラクターもいます。

大福の味わいと店舗のこだわり

千葉県館山にある「鈴木菓子舗」さんの大福餅は北海道十勝の小豆を使っています。店主によると、餅粉はいくつもある段階の中から最高ランクのものを選んでいて品質を絶対に落とさないようにしています。大福は自然なコシが餅にあって甘さ加減は程よく、餡と塩気が甘さを引き立てる味わいです。

大阪府の一心堂では国産の新鮮ないちごを使ったいちご大福を作っています。使われているのは福岡産のあまおうや徳島県産のさちのか、北海道と青森県のすずあかねなどです。いちご大福を食べると、いちごの香りと餅の柔らかい食感にプラスして餡の甘さが口の中に広がります。

手軽にできる大福の作り方

材料は白玉粉6個、砂糖100g、水150ml、粒あん180g 片栗粉適量を用意します。 はじめに粒あんを丸めます。次に手でサラサラに白玉粉を潰して砂糖と水を加えなめらかになるまで混ぜます。混ぜ終えたらラップをかけて、電子レンジ500Wの電子レンジで 3分加熱してしゃもじを水で濡らして混ぜます。再度ラップをかけて電子レンジ500Wで 2分加熱させて先程と同じようにしゃもじを水で濡らして混ぜます。少し半透明になれば大丈夫です。終わったら、台に片栗粉で打ち粉をします。餅をのせたら上から片栗粉をふってスケッパーか包丁にも片栗粉をまぶして餅を切り分けます。手袋に片栗粉をまぶして餅を丸く広げ、粒あんを真ん中にのせます。餅を伸ばして閉じたら丸く形を整えます。


注意点としては、餅はレンジで加熱後熱いので火傷をしないように気を付けて取り扱ってください。餅を素手で扱うと餅が手について扱いにくいので手袋をして片栗粉をつけながら丸めると整えやすいです。

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