お酒が香る「酒まんじゅう」を解説!歴史、作り方、有名店を紹介!

和菓子辞典

ふっくら美味しい酒まんじゅうとは?

和菓子の中でもメジャーなおまんじゅう。
酒まんじゅうもその中の一つですが、実はおまんじゅうの原点とも言える和菓子と言うことをご存知でしょうか。
中国で誕生したおまんじゅう。
人間の頭部に見立てて肉を小麦の皮で包んだものがおまんじゅうのはじまりと言われています。
そのおまんじゅうが日本に伝わったのは鎌倉・室町時代です。


麹の持つ発酵の力を使ってふっくらと柔らかく皮を膨らませるため、出来上がったものからはお酒の香りが漂います。
その香りや製造工程が酒造りの工程とも途中まで似ていることから「酒まんじゅう」と呼ばれるようになりました。

酒まんじゅうの魅力は?

酒まんじゅうの魅力はやはりその皮に残る香りでしょう。
お店によって麹など使用される材料が異なるので、香りの強さも異なります。
酒まんじゅうは、製造する際に蒸しているため、アルコール分は熱によって飛んでいますが、出来上がると日本酒のような爽やかな香りがふんわりと感じられる点は他にない魅力です。
また、酒まんじゅうの生地も魅力の一つです。
麹などの酒種によって発酵した生地はふっくらとしていて、もちもちとした食感です。
多くのお店が濾した餡子を使用していますが、滑らかな舌触りの餡子ともちもちとした生地は口の中に入ると絶妙なおいしさを感じさせるでしょう。

酒まんじゅうを自宅で作ろう!

酒まんじゅうはお家でも作ることが可能です。


用意する材料は、
小麦粉 90g
ベーキングパウダー 小さじ1/3
上白糖 60g
酒粕 30g
水 小さじ2
酒 大さじ3
こし餡 160g
手粉 適量
です。

まず、ボウルを用意し、上白糖と細かく刻んだ酒粕、水を入れ、手でよく混ぜていきます。


そこに酒を加え、ダマにならないようにしっかりと混ぜていきます。
次にボウルの中に予めふるっておいた小麦粉とベーキングパウダーを加え、木べらでさっくりと混ぜます。
皮は8等分にし丸め、こし餡も同様に8等分し丸めておきます。
その後、手のひらに手紛を付け、皮を平らに伸ばし餡を包んでいきます。
包んだまんじゅうは4cm四方にカットしたクッキングシートの上に置き、等間隔で蒸し器に並べます。
蒸し器で5~6分強火で蒸せば、完成です。

おいしい酒まんじゅうの有名店は?

自分で作るのも楽しいですが、やっぱりお店で売っている酒まんじゅうも良いですよね♪
酒まんじゅうが有名なお店を四店ご紹介します。

・徳嶋屋/愛知県新城市
もっちりとした皮と控えめな甘さが特徴の酒まんじゅうは、テレビでもよく報道されるほどのおいしさです。

・竹林堂/富山県富山市
富山ではかなりの知名度を持ち、酒饅頭と言えば竹林堂とも言われるお店です。
香りや甘さのバランスがよい酒まんじゅうです。

・川西屋本店/新潟県長岡市
かの有名な山本五十六も大好物だったと言われるお店で、なんと120年の歴史を持ちます。古くから愛されるその味を一度は味わいたいものです。

・善光寺酒饅頭本舗つるや/長野県長野市
創業から240年のつるやの酒まんじゅうはふっくらとした生地には弾力があり、さっぱりとした味わいが特徴です。
夕方には売り切れになってしまうこともあるので、早めに来店することをお勧めします。

いかがでしょうか。
それぞれに違う美味しさを持つ酒まんじゅうを、ぜひ一度味わってみてください。

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